【中学受験ブログ】中学受験において父親だからできること。父親の役割とは。

現在、我が家は中学受験塾に通う5年生の息子がいます。(勉強担当は母親です。)

この『中学受験において父親だからできること。父親の役割とは。』という記事を書くにあたり、ヤフーで『中学受験 父親』と検索すると、悲しいことに、『怒鳴る』『非協力的』『邪魔』など、かなりひどいキーワードが次の検索キーワードとして挙がってきます。
皆様のご家庭も同じような悩みを抱えているのかもなと思った次第です。

今回は、中学受験のリアルな現場から、母親側から期待する、母親が父親にしてほしいと思っている事や中学受験において父親だからできる父親としての役割を書いていきたいと思います。
家庭環境によって参考になる部分とならない部分があると思いますが、このブログが父親として何をすれば良いのかお悩みのお父様方に一つでも参考になれば幸いです。

中学受験における父親の役割その1.
勉強できる環境を整えること。

中学受験において必要なのは、中学受験塾に通い、そこで出された宿題を家庭でするというループをこなす環境です。
そのため、父親としてできることは、中学受験塾を一緒に選び、入塾させてあげる事。
そして子供が自宅で勉強中には邪魔をしないようにすることです。
母親が勉強を担当している家庭でよく聞くのは、子供が勉強中に父親が横でゲームやテレビを見だし子供の集中を乱すという悩みです。
これが、『中学受験 父親 邪魔』の検索キーワードに繋がっているのかもしれません。
母親が子供の勉強をみていると、父親は孤立してしまい、ゲームやテレビに流れてしまうのはよく分かります。
しかし、子供の将来を考えるのであれば、子供の受験までに限られた家庭学習の勉強時間の邪魔をするのは賢明ではありません。
テレビやゲームをするのであれば、別の部屋に移る。または、自分も何かキャリアアップのため資格の勉強を始めるのがおすすめです。

中学受験における父親の役割その2.
母親のメンタルが安定するように心がけること。

『中学受験は母親のメンタルが9割』そんなタイトルの本が発売されるほど、中学受験で大切なのは母親のメンタルです。
では、具体的に母親とはどんな時にメンタルが崩れるのでしょうか。
メンタルが崩れる原因とその原因別に父親としてできることを解説したいと思います。

母親のメンタルが崩れる原因その1:
子供の成績が上がらない

中学受験において一番母親の悩みの種であり、一番メンタルが崩れる原因になるのは子供の成績です。
特に、中学受験は親の受験ともいわれるため、子供の成績が上がらない事が母親である自分の責任だと感じがちです。

そんな時、父親だからできることはただ一つ。
『大丈夫』と言ってあげることです。
何が大丈夫なのか、そんなことは分かってなくて構いません。
その一言が欲しいのです。

そして、その大丈夫という言葉で安心してメンタルが落ち着くことで、やっとじゃあ次はこんな対策を練ってみよう。
次はこんな勉強法を試してみようと、母親と子供で作戦を練る余裕が生まれてくるのです。

子供の成績が落ちた時に一番父親がやってはいけないことは、『なんでこんな成績なんだ!おまえの育て方が悪いんじゃないか』など、母親の不安をあおるような発言をしてしまうことです。
これをやってしますと、事態はさらに悪化します。
必死に頑張っている母親が父親にこんなこと言われたらどうなるでしょう。
気の弱い奥様なら、泣きます。
気の強い奥様なら、家出します。
奥様のメンタルが崩壊し、勉強をみてあげる余裕もなくなり、子供の成績が更に下がります。

根拠はなくていいのです。
とにかく、『大丈夫!』。
父親がその一言を言ってあげましょう。
奥様の心の安定をまず優先しましょう。
一番下で支えている父親が、この一言を言ってあげることが、母親のメンタルの安定に繋がるのです。

母親のメンタルが崩れる原因その2:
お金の心配

中学受験というものはお金がとにかくかかります。
中学受験塾の学費、そして実際の受験費。晴れて合格した後には入学金授業料の支払い。
お金が足りないということになれば、受験自体ができなくなります。
母親は子供の成績の心配があるのにも関わらず、お金の心配までしなくてはいけなくなると、心がいっぱいいっぱいになってしまいます。
父親として、経済的な部分はしっかり責任を持ちましょう。

また、お金がある父親でも、お金が原因で母親のメンタルが崩れる原因になることがあります。
それは、父親が子供に『真面目に勉強しないなら、お金をドブに捨てているようなものだ!』『誰が稼いだお金だと思ってるんだ!』などと言い出すことです。
こういう父親がいると、母親は、そんなこと言われるくらいなら自分がお金を出そう。お金をなんとかしなければという考えになるからです。
まず、子供に対して、真面目に勉強しないなら、お金をドブに捨てているようなものだと発言するのは、どんな時でしょう?
子供が勉強にやる気をなくしているときでしょうか?
成績が下がったときでしょうか?
もし、こういった時にお金をドブに捨てていると感じる父親は、受験勉強の3年間、一回も弱みを言わず、常に良い成績でいろ!ということを要求しているのですか?
それは、大人でも不可能ですよ。
中学受験の勉強は大人でも解けない問題や膨大な量の宿題がでます。
それをこなせているだけでもえらいのです。
子供から『もう勉強やだ。』『勉強したくない。』という言葉が出るのは当然です。
理解できない単元が出てきて、成績がふるわない時があるのも当然です。
お父様は、一度も仕事で『もう明日会社行きたくない』とか『会社辞めたい』などと言ったことがないのでしょうか?
一回も仕事でミスをしたことがないのでしょうか?
子供が弱音を吐いたり、成績が悪いからといって、お金をドブに捨ててると感じるのであれば、中学受験の本質がまだわかっていないように感じます。
中学受験は、どんなに母親と子供が頑張っても合格できないことはあります。
なんせ、中学受験というのはトップ層同志の争いだからです。
医者の子供、弁護士の子供、そういった強者達との闘いなのです。
仮にもし不合格だったからといって、その中学受験塾に払ったお金はドブに捨てたことになるでしょうか?
その戦いに挑んだことに価値があるのではないでしょうか。
そして、子供が中学受験に挑んだ過程で、いったい何問の問題と向き合い、自分を律して奮い立ってきたのでしょう。
子供が積み重ねてきた学力と成長は、合格不合格に関係ありません。お金をドブに捨てたことになるはずがないのです。

父親ならば、子供の成長に繋がるのなら気持ちよくお金を払ってあげましょう!
お金を子供に残すより、お金を稼ぐ方法を子供に教えてあげなくてはいけません。
日々勉強し、自分の能力を高め、そしてその能力を他の人のためになることをしてお金を稼ぐ。
子供はその一歩一歩を中学受験を通して学んでいるのです。
そのためのお金なのです。
ドブに捨ててなどいません。
確実に子供の知力となり能力となっています。

中学受験における父親の役割その3.
自分の時間を母親と子供に分けてあげること。

お金の話をした後に、こんなことを書くのも難ですが、中学受験を目指すお母様方と話していると、中学受験において、足りなくなるのはお金の方ではなく時間の方が圧倒的に多いです。
あともう少し時間があれば、もっと母親である自分に時間があれば。
そういった言葉が何度も出ます。
ここが父親の出番です!
勉強を担当していない父親が急に勉強を教えだしても、逆効果になってしまいます。
しかし、母親の子供を勉強をみる時間を作り出すことは可能です。
母親の代わりに洗濯や皿洗いをしてあげる。
ご飯を買ってきてあげる。
下の子の面倒を見てあげる。

中学受験は、とにかく時間との勝負です。
子供が小学6年生の受験を迎えるまでにいかに勉強に時間確保できるか、理解できるまで勉強する時間が持てるかが大切になってきます。
勉強を担当するのが母親である場合は、父親は母親に時間を分けてあげましょう。

その父親があげた時間で母親は子供の勉強の準備や作戦を練れます。子供と一緒に勉強してあげられます。
父親が母親にあげた時間を、今度は母親が子供にあげるのです。
子供を支えているのは母親であり、その母親を支えているのは父親なのです。

中学受験における父親の役割その4.
頼れる父親としてデーンと構えている事。

中学受験に向けて勉強を始めてから、本番の受験日を迎える日まで母親と子供は時に不安になり、諦めたくなったり、投げ出したくなる時が必ずでてきます。
その時に父親が一緒になってオドオドしたり、怒りだしてしまっては中学受験を乗り越えられません。
『何か大きいことを成し遂げる時には、不安になったり、諦めたくなったりすることはよくあるんだよ。
お父さんもそういう時があるけど、美味しいものを食べてぐっすり寝たらまたパワーが湧いてきて、次の日にはできたりするものだよ。』
こんな言葉をかけてあげましょう。
大きい仕事や難しい課題に取り組んできたお父様なら、このことが分かっていると思います。
自分が大きい仕事を成し遂げるまで、苦しかったことや諦めかけたときのことなどを話してあげるのも良いと思います。
そういう時期があっても、大丈夫だと勇気づけてあげましょう。
子供が諦めそうになった時こそ、父親らしくデーン!とがっちり構えていてください。

皆さんの中に下剋上受験というドラマを見たことがありますか?
このドラマの1シーンに、高い壁を乗り越えるには、はしごをおじいちゃんとお母さんが支え、お父さんが娘を負ぶって高い壁の向こうまで連れて行ってあげなければ、その高い壁を越えられないんだと伝えるところがあります。

勉強を教えているのが母親であるならば、子供を負ぶって、はしごを上るのが母親。
その母親と子供を支えるが、はしごを支える父親です。
父親はがっちりと、はしごを支えていて下さい。
はしごをしっかり支えていることが父親の役割です。
はしごが揺らぐと母親がぐらぐらします。
母親がぐらつくと、子供が落ちます。

高い壁をのぼり切るまで、ちゃんとはしごの下でがっちりと支えているのが父親の役割なのです。

中学受験生をもつお父様におすすめの本

最後に中学受験生をもつお父様におすすめの本を紹介します。

中学受験において、父親がやってはいけないことを詳しく書いてある本です。
ユーモアのあるエピソードが多数あり、読みやすい1冊です。
中学受験 わが子を合格させる父親道 ヤル気を引き出す「神オヤジ」と子どもをツブす「ダメおやぢ」 (地球の歩き方BOOKS)

特に第4章のわが子が自信喪失したとき、「全敗」は親のせいの欄がためになります。
中学受験とは何なのかがよく分かる1冊です。
令和の中学受験 保護者のための参考書 (講談社+α新書)

お父さんがやった方がよいことと、やらない方がよいことが書いてあり参考になります。
これを見ながら奥様とお話し、役割分担してみるのも良いかもしれません。
中学受験! 合格する子のお父さん、受からない子のお父さん

中学受験を目指す親子が何組か出てきて、いろんな家庭があるのだと客観的に見ることができます。
色んな父親も登場し、こんな父親はいやだな、中学受験ってこんな感じなのかとためになるマンガです。
二月の勝者 -絶対合格の教室- コミック 1-11巻 全11冊セット

最後までお読み頂きありがとうございました。
頑張る子供達を一緒に支えていきましょう!

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