今まで中学受験をするといったら、中学受験の専門塾に通うのが当たり前でした。我が家の息子も中学受験塾に通っているのですが、結局塾に通っていても分からない場所や問題演習が必要になり、塾のテキストを網羅するために解説の多い市販の問題集を大量に購入することになりました。そうしているうちに、あることに気づいたのです。それは、今の時代、昔と違って中学受験に関する市販の問題集がとても充実していること。動画付きだったりマンガつきの問題集もあり、塾と同じような質の問題が市販の問題集にものっているのです。ならば、市販の問題集で勉強をすすめたとしても、充分合格できるのではないかなと思い、今回塾のテキスト内容を網羅できるように市販の問題集を組み合わせてみました。
ここで紹介した問題集を全て完了し、志望校の過去問をこなせば、塾と同じ勉強が可能だと思います。中学受験は塾に通っている方でも第一志望校に合格できる人数は少ないので、絶対合格できます!とは言い切れませんが、市販の問題集でも、いわゆる中学受験塾でやっている内容が網羅できるのは確かです。独学で塾に通わずに中学受験をしてみたいと思っている方は参考にして頂ければ嬉しいです。
目次
独学中学受験におすすめな国語の市販問題集
国語は漢字や語句・ことわざ等の知識編と物語文や説明文の文章読解の対策をする必要性があります。
まずは、知識編のおすすめ問題集を紹介していきます。
国語の知識編対策におすすめな問題集
最初のうちは勉強って楽しいな!と感じることが大切です。
しかし、ただ楽しいだけではなく、記憶に残ることが大切です。
今回は楽しいかつ記憶に残りやすかった本を紹介します。
高校受験では必要ありませんが、中学受験では漢字のトメ・ハネ・ハライまで細かいところまで見られます。下記に紹介している本はトメ・ハネ・ハライもきちんと学習できる問題集で子供も気に入って勉強していました。ダジャレ自体はとても寒いのですが。。。
1冊目はサピックスが出版している本で、塾生の方も同じものを利用しています。
サピックスメソッド漢字の要ステップ1マスターブック
赤シートで隠しながら覚えているか確認でき、中学入試の99.8パーセントを網羅しているところがおすすめです。
中学入試 国語 暗記分野3700: 国語の点数がみるみる上がる
塾でも、小6の後半からは色んな学校の過去問を使って演習していくので塾に通っている子と同じことがこの問題集でできると思います。
この本まで終わったら、志望校や志望校と同等レベルの過去問に挑戦してみましょう!
中学入試 でる順過去問 ことわざ・語句・文法 合格への1204問 四訂版 (中学入試でる順)
次に国語の長文読解におすすめな問題集を紹介していきますが、その前に大切なことを伝えておきます。
それは、国語の長文読解は他の教科と違い、子供だけでなく、丸つけを担当する親側向け本をきちんと読んでおく必要があるということです。
なぜなら、長文読解の場合、丸つけをするときにマルかバツかだけではなく、これは本文のこの部分に書いてあるからバツ、この解答は二つで迷うように作られた問題で片方は一般常識が書いてあるだけで、本文には書いていないからこっちを選ぶべき等、答え合わせの時に解説してあげる必要性があるからです。
答え合わせをする親が、なんとなくこっちのような気がするといった中途半端な解説しかできないと子供はいつまでたっても国語で点数を取れません。
国語の長文読解におすすめな問題集
そして分からない言葉があったら必ず辞書でひくようにしましょう。
また、受験ではスピードも求められますので、早く読む練習をしておきましょう。
速読力をつけておかないと本番でさいごまで終わらせられません。
是非、一度志望校の過去問をみて、どれくらいの時間でどれくらいの量を読めるようにしておくべきかを確認しておきましょう。
独学中学受験におすすめな算数の市販問題集
算数におすすめな問題集
算数の基礎である計算力は早めに固めておかないとなかなか中学受験特有の問題にすすめません。早めに6年生までの小数や分数の計算が出来るようにしておきましょう。
計算だけではなく、図形や文章題も4年生の間に6年生までの範囲を先に終わらせておくと、中学受験の算数では有利です。
6年生までの算数は、市販の参考書で終わらせても良いですし、公文やRISU算数を活用しても良いと思います。
RISU算数は、サピックスの組み分けテストや早稲アカの入塾判断に使われる全国統一小学生テストで好成績をおさめた子たちが利用していた公文のような無学年生で算数が学べるタブレット教材です。
クーポンコードが有効な期間内のみ1週間無料で試せます。
クーポンコード:aje07a
RISU算数公式サイトはこちら
小学4年生 計算にぐーんと強くなる (くもんの算数集中学習)
算数 つるかめ算 新装版 (中学入試まんが攻略BON!)
塾と同じように先生の授業が動画で見ることが出来る本です。
本の書き方も、会話文のようになっていて非常に分かりやすいです。
ここまで丁寧な解説がついた中学受験の算数の問題集は他にはないのではないでしょうか。
この問題集も出来るようになったら、過去問にトライしてみて下さい。
中学入試 でる順過去問 計算 合格への920問 四訂版 (中学入試でる順)
中学入試 でる順過去問 算数文章題 合格への368問 四訂版 (中学入試でる順)
独学中学受験におすすめな理科の市販問題集
理科におすすめな問題集
実はあの開成中学校でも学校の教科書から出る問題がほとんどなのです。
しかし、学校の教科書より少し掘り下げたような問題のため、教科書の総復習と中学入試の内容が合わさった本を軸に勉強を進めると良いです。
この1冊をきちんと仕上げられれば大体の学校に合格できるのではないかと思うほど内容充実の1冊です。
わかる理科にも問題がついているのですが、問題の演習量が少ないと感じる場合はこちらもおすすめです。
塾の試験の問題にはよくこの本から出題されることも多くありました。
中学入試 くらべてわかるできる子図鑑 理科 改訂版
実験の内容が分かりやすく写真で載っているのでおすすめです。
写真が多めなので小学4年生~のお子様にも見やすいです。
小学総合的研究 わかる理科 実験・観察 新装版
中学入試 でる順過去問 理科 合格への926問 四訂版 (中学入試でる順)
独学中学受験におすすめな社会の市販問題集
社会におすすめな問題集
るるぶマンガとクイズで楽しく学ぶ! 47都道府県 (こども絵本)
どの会社のものでも構いませんが、歴史漫画はそろえておくと歴史の流れがつかみやすくなります。今回紹介した角川まんが学習シリーズは早稲田アカデミーで購入をすすめていたものです。
角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 全15巻+別巻4冊定番セット
独学で中学受験をする時の学年別学習時間目安
上記の問題集を全て網羅できれば、中学受験の範囲は網羅することが可能です。
ここで学習時間の目安を書いておきたいと思います。
もちろん、勉強は時間だけが重要なわけではありませんが、絶対的な必要時間があるのは事実です。
小学4年生
平日:2時間
休日:朝2時間、夕方2時間
小学5年生
平日:3時間
休日:5時間
小学6年生
平日:3時間
休日:6時間
直前期はもっと勉強に費やす方もいます。
あくまで目安ですが参考にして頂ければ幸いです。
独学で中学受験を目指す親が知っておくべきこと
独学で中学受験を目指す親が知っておくべきことに、上記で書いた時間はお子様が勉強する時間であるとともに、親が横にいて勉強に付き合う時間でもあります。
塾に通っていてもそうですが、家で勉強する際に、お子様一人で勉強をさせても、うまくすすまないケースの方が多いことを念頭においておきましょう。
また、上のお子様が終了組で早稲田アカデミーに通っていたお母さまに話を聞いたところ、20人くらいいた生徒さんのうち、第1志望校に入れたのは5名程度。レベルを下げて、どこかに合格できるように受験するそうですが、レベルを低いところには行きたくないと言い、どこにも受からない方もいるそうです。
ですので、独学にしろ、塾に通うにしろ、中学受験で難関校に入るというのは難しいことであることを覚えておいて下さい。
大切なのは、塾に行くか、独学にするかではなく、理解できるのかということだと思うのです。
塾に通っている息子が言うには、塾に来てても全然授業の内容が分かってない子がいるというのです。
つまり、中学受験というのは、内容自体が小学生向けではなく難しいので、理解できれば合格できるし、理解できないのであれば合格できないのです。
どんなブランド塾に通おうが、自宅で市販参考書で勉強しようが同じ話なのです。
独学で中学受験をするならスケジュール立てが命
独学と中学受験に通うことの違いは、塾はきちんと事前にスケジュールが決まっていることです。
お子様がこの3年間という長いスパンのスケジュールを考えるというのは難しいと思いますので、独学で進めるのであれば、必ずスケジュールを立てるのは親がやりましょう。
もしスケジュール立てがうまくいかないというのであれば、通信教育のZ会に資料請求
すると3年間のカリキュラムが書かれた冊子が頂けます(中学受験コースの資料請求)ので、そちらを活用してみてもいいかもしれません。また、ほかにもお近くの中学受験塾にパンフレットやカリキュラムを見せて頂けますか?と聞いてみるのもありだと思います。
また、完全に独学はやっぱりきついなと感じたら、Z会などの通信講座だけ活用してみる、中学受験塾の夏期講習などの季節講習だけ参加するなど、全て独学にすると決めつけずに進めていってもいいのではないでしょうか。
今回紹介させて頂いた問題集の中身も見てみて、ご家庭に合った方法で中学受験を乗り切れることを願っています。
少しでもお役に立てれば幸いです。
中学受験を塾なし独学で乗り切るためのスケジュール立てで役立つもの