中学受験の国語が苦手な子供の偏差値を10上げる方法。親が教える「宝探し法」で国語の苦手克服!

中学受験の問題で国語がどうも苦手でなかなか偏差値が伸びなかったり、苦手なままになって他の教科の足をひっぱっていませんか?
我が家の息子も国語が大の苦手でした。そこで、私自身が塾のテキストやテスト、入試問題を分析し、様々な中学受験の国語に関する本を読んで行きついた『宝探し法』をお伝えしたいと思います。
この方法で息子は国語の苦手が克服できて、偏差値が10以上上がりました。
中学受験において、国語は一度やり方をマスターしてしまえば、あまり勉強せずとも得点が取れるようになる教科です。
是非、この『宝探し法』でお子様と楽しく国語の苦手克服に取り組んでみて下さい。

偏差値が上がる中学受験の国語苦手克服方法『宝探し法』とは

まず、最初に皆さんにクイズです。次のうち中学受験の国語で一番おさえておく必要があるのは次のうちどれでしょう?

  1. 自分が本文を読んでどう思ったのか、どう理解したか。
  2. 本文を書いた作者はどう思ったか、どうしてそう書いたか。
  3. 問題を作った人はどんな風に問題を作ったのか。

答えは3番です。

1番は自由に読書をするときには大切ですが、中学受験で受験問題の国語を読む上では、自分の感想を解答にしてはいけません。
自分の感想を解答に加えていいのは、問題文に『あなたはどう思いましたか?』と書いてある場合のみです。
大体の場合は、自分(個人)の感想を解答にしてしまうと、受験生の解答がバラバラになってしまいます。
そんな問題を受験問題にはできませんよね。

次に2番ですが、国語が苦手でもなければ、得意でもない子供に多いのが2番を考えて問題を解いている子です。
確かに作者の気持ちを考えれば解ける問題も多いですし、作者の気持ちが分かれば正しい解答が得られる問題も多いです。
しかし、過去問や塾の問題を解いていると、この作者の気持ちだけ考えると2つには絞れるけど、どっちが正解なのか分からないという事態に陥ることが多いのです。

そこで正しい解答をスパッと解答できるようになるために必要なのが、3番の”問題を作った人”がどんな意図で問題を作ったかが分かるようになることなのです。
そして、この”問題を作った人”がやっていることが、本文の宝探しなのです。
まず、本文を読む→本文から問題にできそうな”宝探し”をする→”宝探し”が出来れば正しい解答になる問題を作成する。
解答に対し、きちんとした証拠を示せないと後々問題になってしまいますので、問題文に根拠がないと受験問題にはできないのです。

そのため、そうやって作られた受験問題を解くには、この問題を作った人と同じ作業をしていけばいいのです!
それが”宝探し法”です。

  1. 本文に”宝”がありそうなところに印をつけていく。
  2. 設問の”宝”にも印をつけケアレスミスを防止。
  3. 印を意識して本文から”宝”を探しあて解答する。

宝探し法は上記の3ステップです。

宝探し法1.本文のお宝がありそうなところに印をつける!

次に”宝”がどんな場所に多く、どこに印をつけるべきなのかを解説していきます。
物語文と説明文で印をつけるべき場所が違いますので、別々に説明していきます。

まず、物語文で”宝”がありそうなところは以下の場所です。

  1. 登場人物の気持ち・気持ちの変化が書かれている箇所。
  2. 登場人物の生い立ちや性格が書かれている箇所。
  3. 情景や天気が書かれている箇所。(登場人物の気持ちを比喩表現で表していることが多いので)

物語では、ある出来事が起こり、それに対する登場人物の気持ちの変化が問われます。
あくまで本文から読み取れるもの限定であり、自分はこう思う等の想像で解答してはいけません!
本文に書いてあるからという証拠”宝”が必要になります。

次に、説明文で”宝”がありそうなところは以下の場所です。

  1. 接続詞が書かれている箇所。(しかし、だから、つまり等)
  2. 筆者の主張・結論が書かれている箇所。(最初か最後の段落にあることが多い。)

説明文では、まず接続詞に印をつけ、その接続詞を頼りに段落ごとがどんな関係性にあるのかを把握しておくことが問題を解く上で重要になってきます。
そして、その段落ごとの意味を理解をしたうえで、最後に筆者の主張と結論をおさえましょう!

本文で印をつけるべきところは以上です。

そして、”宝”の印づけを頼りに”宝”を見つけるときに心で唱えて欲しいことがあります。
それは、
『文章に書いていないものは解答にはならない!』
ということです。
自分はこう思う。筆者はこう思っているのではないか。等の想像での解答は間違い解答(=問題を作った人が仕掛けた罠)の可能性大です!
必ず、本文に”宝”があるから、これが答えだ!とスパッと解答できるようにしましょう!

宝探し法2.設問の”宝”はケアレスミス防止に効果絶大!

次に、設問文で印をつけておくべき箇所を解説します。
設問文で印をつける理由は本文とは少し異なり、主にケアレスミス防止策です。

  1. 二つ選びましょう。5文字で抜き出しましょう。等の数字表記。
  2. どんな”こと”、どんな”気持ち”等の解答の仕方が決まる箇所。
  3. 合って”いる”、合って”いない”等間違えやすい箇所。

中学受験をする子供はまだ年齢も若く、ケアレスミスが非常に多いです。
大人だってケアレスミスをしますよね。それを防止するにはどうしたら良いでしょう?
それはきちんと印をつけて、印をつけたところは意識するようにすることです。

2つ選びましょうと書いてあるのに、1つしか選ばなかった。
どんな気持ちと書いてあるのに、解答が~な気持ち。の形になっていない。
合って”いない”ものを選んでと書いてあるのに、合っているものを選んでしまった。
などのケアレスミスを減らすには、印をきちんと引いて、間違えないように意識させることです。

以上の設問にも印をつけて、ケアレスミス対策もできるようになりましたら、実際に問題にチャレンジしてみて下さい。
きっと前より確実に点数が取れるようになります!

最後に私が息子に国語を克服させるために、親が教える上で役立った本をご紹介します。

<中学入試>国語の読解は「答え探しの技(ワザ)」で勝つ! 国語を味方の教科にして受験を制覇しよう!

受験国語の読解テクニック 親ナビつき (シグマベスト)

上記の本は、子供向けに書かれた本ではなく、あくまで親が子供に教えるために読む本です。
国語は親が教えるだけで、意外にすぐに効果がでます!
塾任せにしていたら、国語が全然伸びない等で悩んでいるのであれば一読の価値ありです。
少しでもお役に立てれば幸いです。

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