中学受験ブログ:子供の速読力を上げる3つの方法と速読力が上げるのに役立つおすすめな本。

子供の読むスピードが遅く、中学受験の定期テスト、模試、過去問の国語の読解問題が最後まで解き終わらなくて困っていませんか?
今回は、子供の速読力が上がる3つの方法をご紹介していきます。
この3つの方法は確実に効果があります。
しかし、魔法のような方法ではありません。
近道はありませんが、どんなお子様でもこの3つの方法を続けていけば必ず読むスピードは上がっていきます。
毎日少しづつこの3つの方法を続けて、速読力と読解力を高めてみて下さい。

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語彙力をつける。漢字、ことわざ、難しい言葉を覚える。

お子様の速読力を上げるために何をしたら良いかを考える際には、まずご自身が英語を初めて勉強したときから長文が読めるようになるまでにどんなことをしたかを考えてみて下さい。
文章を読むという点で、国語と英語は同じ教科で、同じプロセスで修得していきます。
英語の文章を読むうえで大切なのは、単語力(つまり語彙力)です。単語の意味さえ分からずに速読もなにもありません。
お子様が読むスピードが遅いのは、語彙力の少なさ、漢字や難しい言葉に慣れていないから理解が難しく、読み進めていくのにつまってしまっている可能性があります。
まずは単語力、つまり、漢字・ことわざ・難しい言葉により多く触れ、慣れてくことが速読力を高め、読解問題で点数を取れるようになる近道です。
目の動きやただ早く読み進めれば良いという問題ではありません。
こういった大人向けの速読に走る前に、まずお子様の読むスピードが遅い原因になっている可能性が高い、語彙力の強化に力を入れてみて下さい。
大人向けの速読術は子供には効果はあまりありません。あったとしても理解できていない速読になってしまい、読解問題で正解できるような力はついていきません。
速読し、理解の伴った読解ができるようになるには、きちんとした語彙力をまずはつけるべきなのです。

この語彙力をつけるのにおすすめの市販参考書:

コナンが好きな子供におすすめです。
左ページがマンガと単語の説明になっていて、右ページで確認問題を解くことができます。
楽しく単語力を伸ばせる本です。

名探偵コナンの10才までに覚えたい難しいことば1000

名探偵コナンの10才までに覚えたい難しいことば1000 ステップアップ編

一年生から六年生までに習う漢字がまんべんなく網羅されている冒険マンガです。
勉強している感覚なく、漢字に触れることができます。

学校ふしぎクラブと言葉の国

中学入試の定番まんが本の中学入試まんが攻略BON!シリーズの慣用句・ことわざ 新装版です。
まんがの後に実際の入試問題も盛り込まれていて、楽しく読めて、中学受験の入試問題も解けるようになれる1冊です。

慣用句・ことわざ 新装版 (中学入試まんが攻略BON!)

中学入試の定番まんが本の中学入試まんが攻略BON!シリーズの四字熟語バージョンです。
四字熟語 新装版 (中学入試まんが攻略BON!)

読書習慣をつける。マンガからスタートして少しずつレベルアップ!

STEP.1
マンガからスタートする
最初はマンガで大丈夫!文字に慣れる事から始めましょう!
STEP.2
好きなアニメの小説、ゲーム攻略本を読む
絵がない小説も好きなアニメなら読めるようになるはず!ゲームの攻略本でも大丈夫です!マンガのようにすべてのページに絵がない本でも読めるようにしましょう!
STEP.3
新聞を読んで広い知見を持とう
新聞を読むことは時事問題や広い知見を持つ意味で説明文の読解に役立ちます!

読書習慣がついていないお子様であれば、マンガからで構いません。
好きなアニメのマンガからスタートして、ゲーム攻略本、小説、新聞へと少しづつレベルアップして無理のないペースで読書習慣をつけていきましょう!

また、中学受験生向けの新聞は、有名中学合格者の7割はこの新聞を取っていたといわれている朝日小学生新聞がおすすめですが、新聞社に頼んでしまうと営業が面倒なのでAmazonで3カ月ごとに申し込むのがおすすめです。
Amazonで3カ月ごとで頼むのであれば自動更新されず安心です。3カ月試してみて、お子様が読まないようであればそのままやめてしまうことができるので、なんで読まないのとバトルになることもありません。

朝日小学生新聞 定期購読3か月 [定期購読]

分野ごとの知識をつける!受験に出そうな分野を広く浅く知っておく。

物語文はすらすら読めて点数も良いのだけれど、説明文の読解ができず点数が取れないというお子様はいませんか?
実は読むのが遅くなってしまうのは、こういった子供が今まで触れたことのないような内容の文章だったりします。
特に中学受験の入試問題で難しいのは、子供があまり興味がない分野の説明文の読解ではないでしょうか?

例えば、大人でもこの分野には詳しいから、その分野の本なら早く読めて理解できるけど、この分野に関しては全く詳しくないから、何が言いたいのかよくわからないということはありませんか?それは子供も同じです。
つまり、速読力に必要なもう一つの要素は、『知っている』という感覚なのです。

では、この説明文の読解の速読力を高めるために、知っているという感覚を増やすにはどうしたら良いでしょうか?
それは当たり前ですが、ある程度その分野の知識を持っておくことです。前でも述べたように、人は、まったく知らないことを書かれている本は読解に時間がかかります。
しかし、1回でも聞いたり見たりしたことは、ある程度スムーズに読み進められるのです。広く浅くで良いのです。
全ての分野で深い専門的な知識を持つことは大人でも出来ません。
しかし、広く浅くなら可能です。
また、広い分野に関して知見を広げておくことは、速読力や読解力を高めるだけではなく、今後のお子様の人生にも非常に役立ちます。

以下に中学受験の入試問題にも良く出題されている、動物、植物、人体、歴史など幅広い分野の知識が読める本を紹介しておきます。
説明文の読解で点数が取れない、読むスピードが遅くなってしまうお子様におすすめの本です。

小さな疑問から大きな発見へ! 知的世界が広がる 世の中のふしぎ400 (ナツメ社こどもブックス)

好奇心をそだて考えるのが好きになる 科学のふしぎな話365 (ナツメ社こどもブックス)

世界を変えた人たち365

やさしくわかる子どものための医学 人体のふしぎな話365 (ナツメ社こどもブックス)

上記の本はいずれも一つ一つが3分程度で読めるような内容で、「生活」「社会」「日本」「世界」「地球・宇宙」「人間」「生き
もの」「乗りもの・建てもの」「スポーツ・芸術」などの幅広い知識が浅く広く知れる本になっています。
一つ一つのお話は短いので、ちょっとしたすきま時間にも読みやすい本です。
こういった本に加えて、こども新聞などを活用すると説明文でも物おじせず、すらすら読めるようになると思います。
理解を伴った、本物の速読力は今日明日で身につくものではありません。
しかし、今回上げた、語彙力を磨くこと、読書習慣をつけること、幅広い知見を持つことを続けていけば、必ず読むスピードに加えて読解力もついてきます。
子供の速読力を上げるために、大人向けの速読術を試すと、理解が伴わない速読になってしまいがちです。
まずは、きちんと理解できる語彙力と知見を広げることが、理解を伴った速読力を上げるために効果的なのです。

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