お金もかかる。勉強も大変。
なのに、なぜ今中学受験を選ぶ人が増えてきているのか。
中学受験を決意されたお母様方のお話を実際に聞いてみると、その答えは一つでなく、色んな現状や考え方が絡み合って中学受験をする決断に至っていることが分かります。
今回は、皆さまに実際にお聞きしたなぜ中学受験をするのか、それぞれの理由をまとめていきたいと思います。
目次
中学受験をする理由その1:志望校の高校募集停止
都内では大学進学実績を伸ばしている都立の中高一貫校でも、高校に付属中を開設した「併設型」5校(富士、武蔵、両国、大泉、白鷗)が21年から順次、高校募集を停止。
また私立でも高校募集停止が増えたり、高校からの募集人数を減らす動きが出てきています。
そうなると、特に上位校を目指したい場合、高校受験よりも中学受験でと考える保護者の方が増えてきているのです。
特に、志望校がお子様が小さい時からある程度決まっていて、その時点で高校募集が減らされたり、停止する可能性があれば中学受験に切り替えざるを得なかったそうです。
中学受験をする理由その2:医学部に進学するため
医学部への進学を考えた場合、私立と国立では学費にかなりの違いがあるため国立大学の医学部を目指す人が多いです。
国公立大学の学費は6年間の総額が350万円くらいなのに対して、私立大学の学費は6年間の総額が2000万円~4000万円くらい。
そして、国立大学の合格者の出身高校を調べると、上位はほとんどが中学受験から入る中高一貫校です。
中学受験は、お金がかかりますが、医学部の受験を考える人には逆に節約になるそうです。
中学受験をする理由その3:小学校でいじめにあった
公立小学校にはさまざまな家庭の子が通っています。
その中で、お子様がいじめにあってしまった。
そして、中学校がそのまま同じ学区ということであれば、中学からは受験して別の学校に進ませてあげたいと考えるようになったそうです。
中学受験をする理由その4:中学校受験した人としなかった人の格差を目の当たりにした
子供に中学受験をさせる保護者の方の中には、親自身が中学受験を経験済みの方が多くいます。
そして、その親御さんの友人達が大人になっていくと、中学校受験した人としなかった人の未来図がある程度リアルな世界で分かります。
中学受験をした人は大人になってから、どんな職業についたかどんな人生を歩んでいるかが実際に分かるのです。
全員が全員そうではありませんが、中学受験をした人たちは、医者・教師・歯科医・一流企業のサラリーマンになっていったのに対し、中学受験をしなかった人たちは30代、40代になってもアルバイトのような仕事をして生活している。
そういったリアルな現状を見て、子供には中学受験をさせようと決意されたそうです。
中学受験をする理由その5:小学校が荒れてきて授業にならない
小学校5年生まで中学受験をする気ではなかった家庭でも、小学5年生の時に小学校のクラスが学級崩壊してしまい、授業が進まないという事態に。
そして、お子様から、『もうこういう学校にはいたくない。もっとちゃんと勉強したい。』
と言われてしまい、中学受験をすることにしたそうです。
中学受験をする理由その6:大学受験の準備期間が6年間持てる
もし、高校受験をして大学受験をするとなると、高校受験後から大学受験の準備をすることになります。
高校受験が終わったと同時に大学受験の準備を始めたとしても3年間。
それに対して、中学受験組は5年間で中高の勉強を完了して、最後の1年間は大学受験の勉強だけが出来るようにカリキュラムが組まれていたりします。
当然、中学受験組と高校受験組では大学受験合格率が高いのは、中学受験組なのです。
中学受験をする理由その7:やりたい部活動がある
部活動で中学受験を決めるご家庭もあります。
私立の中学校にしかない整った設備やあまり聞かない部活など、お子様が気に入った部活があって中学受験を決めたそうです。
プールなどが室内プールも完備されていたり、大きな球場を持っている学校など、勉強以外の動機で中学受験を決めるご家庭も少なくありません。
最後に:中学受験に迷っている人におすすめの本
中学受験をする下記の4つの家庭のストーリーからなるマンガタイプの本です。
・勉強も運動も中の上、6年夏までなかなかエンジンがかからないコウタ(山吹家)
・おとなしい性格で真面目にコツコツやる綾香(白田家)
・2年生から塾に通うが、本当はバレエを続けたい舞(青山家)
・本と理科が大好き、我慢強く思慮深い亮介(赤城家)
それぞれの家庭での悩みがリアルに描かれていて読みやすい1冊です。
中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ 新装版
難関校を目指すだけの中学受験ではないことや、学校選びをどんな基準でするべきかが分かる本です。
中学受験をする前に親が知っておくべき子供の接し方の参考にもなる1冊です。
中学受験の親たちへ~子どもの「最高」を引き出すルール
最後までお読み頂きありがとうございました。
一つでも参考にして頂ければ幸いです。