中学受験は5年生から始めるのは遅い!?5年生からでも間に合う中学受験とは。

地元の中学校の評判が悪く、そこへ進学することに不安を感じた方から、5年生から中学受験を始めるのは間に合うのかな?遅すぎるかな?という相談を受けました。
私の周りには息子の同級生の兄弟(上のお子様)が中学受験を終えた、お母様方が多くいますので、その方達からも聞いた話も踏まえて、5年生から始める中学受験についてまとめていきたいと思います。

中学受験を5年生から始めて間に合う子の特徴

1.他に打ち込んでいたものがあること

今までの1日の過ごし方が、学校から帰ってきて、ゲームし放題、テレビ見放題の家庭では5年生から急に放課後はずっと勉強の生活に切り替えるのは難しいです。
しかし、今までずっとスポーツやピアノなど、放課後に何かを頑張ってきた子というのは、それを勉強に切り替えるだけなので、5年生から中学受験の勉強を始めても最後までやり遂げられる可能性が高いです。
中学受験のスタートが遅い子でも、難関中にも合格できるパターンはこの勉強とは別のものに打ち込んでいたことで、すさまじい集中力と忍耐力を鍛えてきた子達です。

2.国語と算数が得意な子

理科と社会は、5年生からでも間に合います。
正直にいうと、理科と社会は小学校4年生に覚えたことなど、5、6年生になったら忘れている事も多いので、早めに入塾していても忘れてしまうのです。
しかし、国語と算数に関しては、別です。
計算力や読解力は、日々の特訓で少しずつ磨かれているものです。
計算が早いこと、本を読むことに抵抗がない子は、5年生からでも間に合います。

3.中学受験は考えていなかったけれども家庭が教育熱心な家庭

中学受験というのは、どうしても親の協力が必要です。
勉強のサポート、経済的な面。
その時に、親が教育に対してあまり関心のない家庭だと、中学受験は厳しくなってしまいます。
教育にお金をかける事や、子供のサポートに時間を惜しまない家庭であれば、5年生からの中学受験でも乗り切れるのではないでしょうか。

最難関中学校を目指すのには5年生からでは遅い!?

中学受験と一口に言っても、どの中学校に入りたいかで、どの程度の勉強が必要かは違ってきます。
私は、小学校5年生からでも間に合うのは、偏差値でいうと65までの中学校だと思います。
なぜなら、周りで難関中学校を合格したお子様を見ていると、中学受験への姿勢が全く違うからです。
難関中学校に合格するお子様というのは、大体、親がお子様が産まれた時点で受験を考えています。
幼稚園に入る前から家庭教育をされ、幼稚園選びも教育熱心な幼稚園。
そして、幼少期から中学受験で有利な習い事を続け、入塾テスト対策をされて、入塾時点で上のクラスに在籍。
小学校5年生から入塾して太刀打ちできるはずもない家庭のお子様達です。
そういったご家庭を見ているので、もし、偏差値70を超えるような中学校を5年生からの入塾で間に合いますか?と聞かれたら、私は申し訳ありませんが、それは間に合わないと思います。と答えざるおえません。
それも考慮して5年生から中学受験を始めるか始めないか検討した方が良いと思います。

しかし、私のご近所の方で5年生から中学受験の勉強を始めて、女子学院に受かったお子様がいました。
もともとピアノのコンクールなどにも入賞されていて優秀なお子様だったので、5年生から始めて最難関中学校に合格するのは可能性がゼロというわけでもありません。
しかし、かなり厳しいというのも事実です。
お子様がどうしても行きたい学校であれば挑戦するのはとても良いことです。
しかし、あまり親の方が幻想を抱いて、押し付けるのはやめましょう。

5年生から始める人もいれば、5年生で辞める人も多いのが中学受験

中学受験は一般的には3年生の2月から入塾します。
しかし、様々な理由で入塾時期が5年生になったお子様がいる一方で、5年生で見切りをつけて撤退していくお子様が出てくることも珍しくありません。
小学5年生になると、ある程度、子供の力量が見えてきます。
このままだとこれくらいの学校に行ける、このくらいの学校には行けそうもない。
そして、お子様の勉強への姿勢や中学受験の過酷さ目の当たりにして撤退を決意するのも5年生が多いです。

ですから、違った角度から5年生から中学受験の勉強を始めることを見ると、最後までお子様が勉強のやる気を維持出来たり、最後まで走り切れることをメリットとして考えられる部分もあります。

5年生から中学受験の勉強をして追いつくには

5年生からの中学受験で勉強に追いつくためにすることをおすすめの市販の問題集を紹介しながら、教科別にまとめていきたいと思います。

国語

語彙力や漢字の学習を家庭で行いましょう。
語彙力を高めてくれる本です。
文章読解では、語彙力がないと理解が難しくなってしまいますので、語彙力はある程度つけておきましょう。
【中学入試】言葉力1200―文章が読める!わかる!書ける!

この本は受験が終わるまで使います。
中学受験によく出る漢字が良くまとめられています。
サピックスメソッド漢字の要ステップ1マスターブック

基本的な文章読解問題を固めましょう。
塾の4年生で習うような、文章読解の基本がよくまとめられている問題集です。
以下の2冊は、我が家も塾の先生にすすめられて購入し、自宅学習に使いました。
中学入試国語のつまずきを基礎からしっかり「文章読解」

中学入試 国語文章題のまちがえるところがすっきりわかる

算数

基礎的な問題を固めましょう。

塾や通信講座で既に4年生で終わってしまっているカリキュラムは下記のような問題集で対応すると良いと思います。
動画が用意されているものもあります。会話文形式で説明している問題集なので、塾で習うような感覚で学べるのでおすすめです。

中学入試 三つ星の授業あります。 算数【計算・文章題】

中学入試 三つ星の授業あります。 算数【図形】

理科

4年生で終わってしまっている範囲のところを、自宅で学習しておきましょう。
この本は塾に通っていても、中学受験が終わるまでずっと使うことになるので、買っておきたい1冊です。
理科の辞書のような役割を果たしてくれます。
小学総合的研究 わかる理科 改訂版

上記の本に対応した問題演習の本になっています。
上のわかる理科を読んでから、問題に取り組むと良いです。
小学総合的研究わかる理科問題集

社会

塾では4年生の時に地理を勉強するので、地理を中心に下記の本を読んで学んでおきましょう。
小学総合的研究 わかる社会 改訂版

上記のわかる社会で学習したのち、下記の問題演習を行いましょう。
小学総合的研究わかる社会問題集

地理は、白地図問題がよく出題されるので、白地図は何回も繰り返して覚えておくと良いです。
白地図トレーニング帳―中学入試小4~6年生対象 (サピックスメソッド)

5年生から始める中学受験で注意すべきこと

5年生から中学受験で注意するべきことは、親も子供も中学受験の勉強というものに慣れるまでは、一喜一憂せず、ただ淡々と勉強を進めていくべきということです。
例えば、分からない問題が多すぎる。宿題が終わらない。テストが悪い。
そんなことは、低学年から塾に入っている子達にもある普通のことです。
大切なのは、自分のベストを尽くして、受験当日まで走り続けること。
周りと比べず、一時の偏差値を気にせず、最後までお子様が行きたい学校を目指してみて下さい。
また、後期まで粘って受験し合格したお子様をよく聞きます。
5年生という遅いスタートなのであれば、終わりが遅くてもいいじゃないですか。
後期の試験まであきらめずに頑張ってみて下さい。
諦めなかった人に良いことが起きます。

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