サピックスのマンスリーテストでなかなか得点が取れず、クラスが思うように上がらなくて困っていませんか?
お子様をサピックスに通わせ、クラスはいつも上位、そして偏差値70以上の中学校に合格したお子様をもつお母さまに教科別の具体的な対策を聞いてみました。
そして、教科別の対策に加え、クラスを上げるために大切なことを教えて頂いたのでまとめていきたいと思います。
お子様のマンスリーテスト対策に参考にして頂ければ幸いです。
目次
サピックスのマンスリーテスト国語対策方法
- 知識問題を完璧にすること
まず、国語のマンスリーテスト対策で大切なことは、知識問題を完璧にすること。
Aテキストにある、知の冒険、コトノハ、そして漢字は知識問題で1つ残らず取れるように何度も復習しましょう。
読解問題とは違い、覚えていれば確実に取れるところなので、国語においては知識問題の部分に時間をさいて勉強するのがポイントです。 - 読解問題はテスト勉強不要
Bテキストからの読解などは、勉強時間を増やしてもあまり効果は期待できません。
なぜなら、読解力というのは日々の読書量や勉強の積み重ねで培っていくものです。テスト勉強として、ここに多くの時間を割くよりは、テスト前の努力が点数に結び付きやすいものに勉強時間を割いた方がいいです。
この後にマンスリーテストの算数、理科、社会の対策方法も説明していきますが、普段の授業にプラスしてマンスリーテストの対策もする必要があるため、やることを吟味しなければ終わりません。そう考えた時に、勉強時間を割いても得点が必ず取れるようになるとは考えにくい読解問題にあまり時間を使わないことが4教科合計の得点を上げる秘訣なんだそうです。
サピックスのマンスリーテスト算数対策方法
- 6割は基礎問題!基礎問題は完璧に!
マンスリーテストの算数の問題は6割は基礎問題です。デイリーチェックは特に解き直しをしっかりとして、解けなかった問題には印をつけていきましょう。
そして解けなかった問題を重点的に再度解いて、解けるようにしておきましょう。デイリーチェック・テキスト・基礎力トレーニングでお子様が解けない問題があれば一緒に解いてどこで躓いているのか確認してください。そして、自力で解けるようになるまで繰り返しきちんと復習しておきましょう。 - 応用問題は市販の問題集で同じ単元の問題を!
デイリーチェック・テキスト・基礎力トレーニングで基礎力を固めた後は、応用問題対策として、市販のテキストで同じ単元の問題を解いていきます。基礎問題であれば同じ問題を反復することで、別の問題に対応できるようになりますが、応用問題は違います。マンスリーテストに出題される応用問題に関しては、やり方を覚えていて解けるような問題ではありません。深い知識、そして問題を分解したり、今まで習ったことを組み合わせて解く問題が多いのです。そのため、ある程度そういった分解や組み合わせをして解ける難易度の高い問題に触れておく必要があります。サピックスのテキストだけではなく、別の市販問題集を解いて、入試問題レベルの問題が解けるようにしておきましょう。おすすめの問題集を下記に紹介しておきます。
単元別に分かれており、入試問題レベルまでの問題が網羅できる。サピックスはバラバラな冊子だが、1冊にまとまっていることで入試前にも役立つとのことでした。
中学入試 算数 塾技100 新装版 (中学入試 塾技)
サピックスのマンスリーテスト理科対策方法
- デイリーステップと確認問題を完璧に!
まずは、デイリーステップを赤シートで隠しながら、暗記出来ているかをチェック!ここは完璧に暗記できているようにしましょう。また、確認問題で間違ったところがあればその時直しをすることで基礎問題は解けます。マンスリーテストの理科は、デイリーステップと確認問題を重点的に基礎固めするのが良いです。サピックスの先生は確認問題の偶数番号だけやって下さいという方が多いですが、αクラスは全てやっています。できれば偶数問題だけでなく確認問題は全てこなしておきたいところです。
- 高得点を目指すには表紙と応用問題。
サピックスの理科のマンスリーテストは本当に細かいところが出題されます。表紙の裏表は熟読しておきましょう!表紙の下の方に小さい文字で書いてあるようなものも出ます。また、先生から宿題として応用問題はやらなくていいよと言われていても、クラスを上げたいのあれば、必ず応用問題までやるようにしましょう。他の教科でもそうですが、先生がここをやってきてきてね!と言われた部分しかやっていないと、クラスは維持できても上がることは難しくなってきます。なぜなら、上のクラスの子は、応用問題もやっているからです。当たり前のことですが、上のクラスに行きたいのであれば、上のクラスの子と同じレベルの問題もこなせなくてはいけません。
サピックスのマンスリーテスト社会対策方法
- デイリーステップと確認問題、テーマを読み込む!
まずは、理科同様にデイリーステップを赤シートで隠しながら、暗記出来ているかをチェック!ここは完璧に暗記できているようにしましょう。また、確認問題で間違ったところがあればその時直しをすることで基礎問題は解けます。テーマのところは出そうなところをマーカーや暗記ペンで塗って何度か読んでおきましょう。そして、これも理科同様に、表紙の裏表の細かいところまで出題されますので、きちんと小さい文字も隅から隅まで読んでおきましょう!
- 高得点を目指すにはテキストにものっていない問題対策
サピックスの社会のマンスリーテストはテキストにものっていない問題も出題されます。入試問題もかなりマニアックな問題が出るので、入試に向けて幅広い知識が必要なのは分かるのですが、そういった問題にも対応するにはどうしたら良いのでしょうか?それは社会関連の本を大量に読むことです。しかし好きな子にはできても、あまり社会が好きではない子に大量の本を読むのは難しいと思います。サピックスの先生がおすすめしている本は、社会 改訂新版 わかる!できる!応用自在です。他にも小学総合的研究 わかる社会 改訂版は絵や図も多くおすすめです。こういった本を読んでおくと、サピックスの授業でも扱ってくれなかったところからの出題にも対応できるようになると思います。
サピックスの宿題は先生が出したところだけやっていてはいけない
子供は、先生がここだけやってくればいいよって言ってたよ。と言って、応用問題やそれ以外の問題をやらないけど大丈夫ですか?という方がいますが、それはクラスが今のままで良いのであれば、先生が指示してきた問題だけで大丈夫でしょう。しかし、クラスを上げたいと思っているのであればそれは違います。クラスは上げたい、でもそんなに頑張りたくないというのでは、運よくクラスが上がったとしても、すぐにまた落ちてしまいます。サピックスの上のクラスのお子さんと下のクラスのお子さんの違いは何でしょう?それは処理スピードです!1時間の勉強時間で、基礎問題しか終わらない子と、発展問題まで終わってしまう子。それが違いなのです。ですが、それはそんな急に身につく話ではありません。まずは2時間かけても、3時間かけても、ちゃんと発展問題まで解いてみる。時間をかけて解くことができるようになってから、それを続ける事で少しづつスピードも上がってくるのです。それを、先生に言われたところ以外やらないでずっといたら、発展問題まできちんとこなしている上のクラスの子に追いつくはずがないのですし、お子さんの処理スピードが上がることもないのです。
中学受験の宿題は親も一緒にが基本
ここまで読んで頂いた方は気が付いたと思いますが、まずこれを小学生の子供が一人でこなせるでしょうか?
どんな優秀な子でも無理があると思います。つまり、サピックスの上のクラスに所属しているようなお子様は親がサポートしているのです。
サポートというのはいったいどういうことかというと、子供が勉強に取り掛かろうとした時に既に準備が整っている、今日やる勉強のスケジュールがはっきりしていることが大切です。それから分からない問題が出た時にある程度、親がここを見てみれば?などフォローができること。これをするには、全部の問題を一緒に解く必要はありませんが、今子供がどんなことを勉強しているのか。ここはマスター出来ていて、ここは出来ていないというところをはっきり出来るかどうかだと思います。それにはある程度、親が横に一緒にいてあげることが必要ではないでしょうか?
中学受験を目指す親御さんの中には、共働きで一緒に勉強をするのが難しいご家庭もあるかと思います。平日は1日2時間から3時間。休日は5~6時間。なかなか共働きでこの時間を捻出するのは難しいことです。しかし、サピックスで上のクラスに行くには大人の力が必要です。もし、どうしてもお仕事をセーブしたりすることが出来ないのであれば家庭教師を活用するのも有効な手の一つだと思います。サピックスに通うお子様の中には、サピックスの宿題をこなすために家庭教師をつけられるご家庭も少なくないと聞きました。ただ、家庭教師を選ぶ際は、必ずサピックスに対応している家庭教師にした方が良いでしょう。サピックスのマンスリーテストにも対応してくれる家庭教師には家庭教師のノーバス
が有名です。普通の家庭教師に頼んでも、サピックスのマンスリーテスト対策は難しいと思います。必ずサピックスのマンスリーテストに関してきちんと知識のある家庭教師に依頼しましょう。
テスト対策は勉強のスケジュール立てが命
サピックスのマンスリーテストも本番の入試も、試験というものはスケジュール立てが命です。
テストの日までにどうやって暗記事項を固めるか、更に得点をアップするためにどこに時間を割くべきか。
お子様が出来ているところは時間少な目、出来ていないところは克服できるように時間を多めに準備しておくのも大切です。
それから一番大切なことは、そのスケジュールを立てる時に親だけで決めてはいけないということです。
お子様にも、どこは理解できていないと思う?次はどの教科で高得点を取りたい?など一緒に作戦を立てながらスケジュールを組みましょう。
親が勝手に決めて、次はコレ、次はコッチなどと毎日進められてもお子様のモチベーションが上がらず処理スピードが遅くなってしまいます。
お子様が自分でも納得したスケジュールで勉強をこなしているのであれば、どうして今この勉強が必要なのかがお子様ご自身でも理解できているのでモチベーションが維持できるのです。
スケジュールを立てる際は是非お子様と相談しながら組んでみて下さい。
この一緒にスケジュールを立てるという作業が、後々中学受験が終わった際に、生きてきます。
中学受験は、合格が目的です。しかし、人生はそこでは終わりません。
中学受験を通して、ある目的を達成するにはどのように計画を立て、どのようにPDCAを回していけばいいのかを学んでいくこと自体に意義があるのです。
以上です。
全てを真似するのは難しいですが、一つでも参考になれば幸いです。